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カオルさん

カオルさん(29歳)
ニューヨーク在住。現在は映像翻訳と情報誌のライター。夫のJoさんは、グラフィックアーティストでアメリカ人です。11月29日出産まで、仕事を続けるパワフル妊婦さん。



ワールドトレードセンター
我が家の屋上から見たワールドトレードセンター。この煙は夜になっても、もくもくと続いていました。

★日記は、毎週月曜日に更新されます。どうぞお楽しみに!

番外編 星条旗を見て思うこと
今回の事件を機に、アメリカ国民・住民が一致団結することはいい。悲しみを分かち合い、助け合うのは素晴らしいこと。しかし、民家にはためく沢山の星条旗や、「USA!!USA!!」と連呼する群衆を見ると、複雑な気持ちになる。報復戦へやる気満々のように見えて……。
いかなる理由があろうと、私は戦争には反対です。仕返しをすること、人の命を奪うことはいけないことだと、私たち誰もが小さい頃に学んだはずです。そして今、このso da tsuで妊娠や育児を経験している私たちは、命の尊さを誰よりもひしひしと感じているはず。子供の世代のために明るい未来の礎を築くことが、私たち親の仕事ではないでしょうか。
ひとりひとりの平和への小さな祈りでも、大きな世界を変えていくことは可能だと、私は信じています。
9/16(日)小さいぞ、ベイビーウェア!
近所のショップがリニューアルしたので、ベイビーウェアを物色。ひぇ〜、こんなに赤ちゃんて小さかったっけ?お人形さんの服みたいよ!う〜ん、どれも可愛らしいけど、私の趣味に合う物はあまりないと見た。赤ちゃんでも、テイストのいいもの着せたいよね。結局、何が要るのかよくわからないので、何も買わずじまい。明日はショッピングリストを作るぞ。ところで、アメリカには日本のようなキモノタイプの肌着ってあまりないんですねー。肩のところでぱっちんと留める、Tシャツタイプが多いということです。
9/15(土)ベイビー急成長?!
昨日寝ているとき、お腹がちくちく痛んだ。寝る前に食べ過ぎたか?と思ううちに、なんだか胸も苦しくなってきたような……。抱き枕をしっかと抱いて寝る。朝方になると、今度はお腹の表面がかゆい。妊娠線が出たか、とうとう?!とチェックしたが、見当たらず。(ホッ♪)それに、今朝はとってもお腹がすいている。(←単なる寝すぎ?)で、ドクターカオルの診断結果。「昨夜、ベイビーがぐぐ〜んと一気に成長したのでしょう」 ……違う?
9/14(金)母、12月にNYへ!
朝、日本の母から電話。これまで、「出産直後にNYに来るか来ないか」を話し合ってきて、どちらかというと乗り気じゃなかった彼女。でも、今回の事件があって、「会えるうちに会っとかなきゃ!」と気持ちが大いに変わったらしい。
航空券はもう予約した方がいいか、ミュージカルは何が観たいか…etc.を話しているうちに、母は段々超エキサイトモードに!こういう状況下なもんで、そんな彼女の楽しそうな様子に、なんだか逆に嬉しくなったねー。ジョーも、母の来訪に大喜び。あとは、母と妹の来る12月初旬に、飛行機に何の問題もなければいいけど。
9/13(木)復活に向かって
マンハッタンへの地下鉄がクローズしているので、予定の取材はキャンセル。が、驚いたことに、電話をかけたら我が編集部は今日もオープンしていた!(オフィスは事故現場からそう遠くない)そして早速仕事依頼の話。皆のいつも通りの雰囲気に、いつまでもTVの前でメソメソしていられないぞ!と少し元気が出てきた。
午後は健診へ。体重は3週間半前から900グラム増。その他もパーフェクトなコンディションで、お腹はとっても小さいけれど、ベイビーはちゃんと平均的に育っているらしい。
事件後、うちの近所は一見通常どおりだけれど、人は皆なんとなく静か。玄関に星条旗を掲げるところが多く目に付く。レンタルビデオ屋は盛況で、なんとか気持ちを明るくしようと思ってか、コメディを借りていく人が多いように思った。不安や悲しみを抱きながらも、皆復活に向けて頑張っているのです。
9/12(水)よかった……
ついさっき、昨日ずっと連絡がつかなかった友だちから電話。彼女のオフィスはワールドトレードセンターの89階だったので(飛行機が突っ込んだ階の少し上)、昨日は心配で電話をかけ続けていた。彼女の声を聞いたら嬉しくて、一気に大泣きしてしまった。シフトで出勤がいつもより1時間遅かったので、被害を免れたとのこと。とにかくよかった、生きてて……。
ひとつの小さな命を育んでいる身としては、たくさんの命が一瞬にして失われた現場を目の当たりにして、何ともいえない気持ち。愛する人をいまだ探す人たちや、親を失った子供達……自分の身に置き換えて考えると、涙が止まらなくなる。正直なところ昨日は、この先どんな展開になるのか分からず、「うちのベイビーはこの世に生まれてこられないのかもしれない……」と思ったりした。それでもこの数ヶ月私のお腹の中にいて、いろいろな楽しみを与えてくれたし、何があっても最期は家族一緒なのだからいいか、と思ったり。でも今日、献血やボランティアに協力するたくさんの人々や、レスキューに従事する人々の姿をTVで見て、なんだか希望が湧いてきた。この世の中も捨てたもんじゃない。神様はきっと、いい人たちの味方。そう信じたい。
9/11(火)悪夢
皆さん、ご心配頂いて、メイルやメッセージをたくさんありがとうございました。幸い、私も夫もお腹のベイビーも、家族も友人も無事です。本当なら今日は健診の日だったので(キャンセルになった)、マンハッタンへ仕事に出かけてはいなかったのです。本当にひどいこと……今日は何も言う言葉がありません。
編集部より
日本時間9月11日午後22時、NY貿易センタービルテロ事件が起きました。
編集部では、NYに住むカオルさんへ緊急メールを送ったところ、カオルさん、ご主人、おなかの赤ちゃん、皆無事であることは確認しました。ただ、カオルさんの友人で貿易センターで勤務をしている方とは、連絡がとれないでいるとのこと。カオルさんは、非常に心配しています。
また、事故当日に、カオルさんは検診が入っていて、(キャンセルになりましたが)仕事でマンハッタンに行くこともなかったそうです。もし、検診日でなかったら、カオルさんはマンハッタンに行っていたかもしれない、と思うと驚愕です。
現在は、何が起きるかわからないので、警戒体制でいるそうです。アメリカからの国際電話がつながらず、インターネットもつながりにくくなっている ので、しばらくの間、カオルさんからの日記はお休みさせていただきます。
so da tsu comでは、カオルさんの精神的なささえとなれるよう、こころより応援し、見守りたいと思っています。
(so da tsu com 編集部)

★ここにはサポーターのアドバイスが入ります。


So Da Tsu com からのメッセージ
ひとつの命(赤ちゃん)の誕生でみんなが生きなおすというのが「So Da tsu com」のコンセプトです。でも今回の悲劇で、”たくさんの命の喪失があった、だが、それを生きなおすための英知に変えよう”という訴えにしなければならないのは、まことに悲しいことです。でも憎悪は必ず人類のDNAに刻まれる、それを自分達の子どもに植え付けたくなかったら、報復以外の英知とアクションを創造しよう、と言いたい。それを念ずることがまた人類のDNAに刻まれると信じつつ。
(So Da Tsu com 編集部一同)













金澤さんのコメント
16日のカオルさんへ
カオルさんも赤ちゃんも何事もなく本当によかった! 状況は流動的ですが、国や民族、宗教の別なく、すべての母と子は穏やかな世界にいてほしいと切に望みます(平和を守るために毅然と発言する勇気も必要ですね)。
産着ですが、日本も最近は「かぶりタイプ」が多いようです。個人的には着物タイプも好みですが、誕生直後からママの乳房ににじり寄る力のある赤ちゃんですから、動きやすい衣服がよいのでしょうね。
(育つコム・サポーター)

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