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カオルさん

カオルさん(29歳)
ニューヨーク在住。現在は映像翻訳と情報誌のライター。夫のJoさんは、グラフィックアーティストでアメリカ人です。11月15日元気な男の子を出産。



マラカス、シャカシャカ。両手で振れるのだ
マラカス、シャカシャカ。両手で振れるのだ

ダ、ダディ!その顔どーしたの??
ダ、ダディ!その顔どーしたの??

パジャマも長袖に
パジャマも長袖に

アワワ……ねむくなってきたゾ
アワワ……ねむくなってきたゾ

親子3人橋の上で
親子3人橋の上で

ナイス ビュー!
ナイス ビュー!

向こうにマンハッタンが見えま〜す
向こうにマンハッタンが見えま〜す

ここが橋のブルックリン側出発地点
ここが橋のブルックリン側出発地点

★日記は、毎週月曜日に更新されます。どうぞお楽しみに!

9月1日(日)消防車にコーフン!の巻
夜10時、私とジョ・オーはお風呂から上がってリビングで涼んでいた。すると、クンクン(犬並みの嗅覚をもつ私)……むむっ、微かだけれど何かが燃える匂い!キッチンからではない。窓を開けて外をぐるっと見まわした。すると、はす向かいのレストランのビルディングの玄関に置いてある植木がメラメラと燃えているじゃないの!どうする、消防車に電話するか?!と思ったのも束の間、1分も経たないうちに消防車が2台も来た。あんなに小さな植木の火事にすごい騒ぎだ!早速ジョ・オーと眺めのいい部屋へ移動して観察。消防士のひとりが近づいて行き、小雨のせいでもうほとんど炎が消えかけたその植木を手でぱたぱたと叩いて消火した。その後、玄関の電球をチェックしていたので、さては雨のせいで発火した電球が植木に落ちたのか?……ともかく。その15分ほどの間、ジョ・オーは赤や黄色のライトぴかぴかの消防車にクギ付けだった。口をぽっかりあけて、よだれダラーリ。ひざの上でぴょんぴょん跳ねながら、キャッキャッ言っていた。男の子だなぁ。
8月31日(土)スティーブン・キングもおむつ替えをしていた
今、スティーブン・キングの“On Writing”という本を読んでいる(「小説作法」とかなんとかいう題で日本語訳もあるらしい)。これは、彼の半生と小説の書き方について語った本で、かなり面白い。今や世界一のベストセラー作家である彼も、若くして結婚し、3年間のうちに2児をもうけ、極貧生活の中でも夢をあきらめることなくせっせと仕事の合間に小説を書きつづけていただなんて!私は妙に元気づけられた、なぜか。幼い頃の子供達について彼は、”They were a treat, really.”と書いていて、そこには、しょっちゅう熱を出したり、所かまわずウンチをしてしまったり、子供は大変だけれど、でもやっぱりいいもんだ、という父親としてのあったかい気持ちが表れていて、読んでいてなんともいい気分にさせられた。
8月30日(金)涼しいな〜
あの暑さは一体どこへ?というくらい突然涼しくなったNY。「うぅ、寒いよ〜」と、寒がりの私は家の中でも長袖、長ズボン、靴下で完全防備である。でも、涼しいっていいね。自分の気持ちも穏やかになるし、ジョ・オーも涼しい風が気持ちいいのか昼寝がいつもより長い。これからは抱っこもいっぱいしちゃうし、ベタベタするのもオッケーよ〜。
8月29日(木)衛生と危険の観念
私とジョーは、ジョ・オーに対して、「ダメ!危ない!汚い!」というものがお互いビミョ〜に違う。例えば、チョコレートの包み紙、お菓子やシリアルの箱、極太フェルトペン(キャップがものすごくきつく閉まっていて、私でも開けられない)をなめること。私はOK、ジョーはNOなのだ。私がそばでヘンなものを飲みこまないよう、本当にじーっと見張っているんだもの、有毒でない限り、すごく汚くない限りはなんだって試してみていいと思うのだ。(新生児だったら別だけど)ジョーは、ジョ・オーがビスケットやパンを食べながら部屋中を徘徊するのも実は嫌い。どうせ最後は私が掃除するんだし、いいじゃないの!だが、ジョーいわく、私は一歩外に出ると異常にジョ・オーに過保護になるんだそうだ。「ガラス細工を扱ってるみたい」らしい。ジョーがベビーカーを押していると、「右見て、左見て!」、「階段はゆっくり、焦らずにね!」などと私が2、3分ごとに言うものだから、信用されていないみたいでイヤなんだそうだ。う〜む、こんな私たち、お互いにいいバランスと言えばそうだが。
8月28日(水)橋っていいですね
曇りではあったけど、ばーっと頭上にひらけた空と眼下に広がる水(河)。サイコー!気持ちイイ!マンハッタンとブルックリンを結ぶ橋のひとつ、Brooklyn Bridgeを今日はじめて渡った。(NYの名所と言われるところはほとんどクリア“していない”私である)サブウェイでHigh Street駅まで行き、そこからマンハッタンまで歩いて30分。のろりのろりと橋を楽しんでいるのは、ベビーカーを押す私たちとツーリスト。スニーカーに履き替えて早足でいくのは、マンハッタン側からブルックリンへの家路を急ぐビジネスマンたち。毎日橋を渡るのって、心身ともにしゃっきり、気持ちよくなりそうだ。羨ましいな。すっかりリフレッシュした気分で嬉しくなりながら、シティホール近くのスターバックスでコーヒーを飲んだ。アパートから、ブルックリンから出て、ときにはいつもと違ったことをするのも結構大事かも。
8月27日(火)走って、立って
“つたい走り”が本当に、ものすごーく速くなった。リビングの真中に丁度いい高さ(低さ)で置いてある、これまた丁度いい大きさのテーブルが毎日のエクササイズに大いに役立っている様子。足腰がよく鍛えられているのが、動きからも筋肉のつき方からもよく分かる。そんな今日この頃、今度は支えナシで10〜15秒間くらいひとりで立っていられるようになった。テーブルに寄りかかって立っているときひとつのおもちゃに夢中になると、「本人も恐らく気づいていないうちに」両手でそれを持ってしまい、その結果としてひとりでたっち、になるみたい。最後はそろ〜りそろりと腰を落としながら座る。ひとりで歩ける日も近い?
8月26日(月)おしゃべり練習中
今朝、まさに今朝、ジョ・オーの声がちょっと変わっているのに気づいた。注意深く聞いてみる。「ナンナンナン……」、「マンマァマァマァ……」、「パッパッパッパ……」。そっか、ナ行とマ行、パ行が加わったのかー。それと、何と言うのかな、(言語音声学的なことはわからないけど)きっと舌や歯、唇の動きがおしゃべり用に準備できてきた、というか。「マンマー」と私の顔を見ながら言うので時計を見ると、ランチの時間。すんばらしい!と思ったら、あれ?ジョ・オーにごはんがマンマっていうなんてこと、教えたおぼえがないぞ。今度は、おもちゃ箱を思いっきりひっくり返してから、私の顔を見て言う。「ママ〜」。いや〜ん、ウルッとくる瞬間だわ!と思った途端、今度は椅子に向かって、「ママ〜」。まぁ、まだ練習中ってことで……。
★ここにはサポーターのアドバイスが入ります。


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