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カオルさん

カオルさん(29歳)
ニューヨーク在住。現在は映像翻訳と情報誌のライター。夫のJoさんは、グラフィックアーティストでアメリカ人です。11月15日元気な男の子を出産。



女の子に見える?
女の子に見える?

新しいおしゃぶり
新しいおしゃぶり

肌寒い今日はこんな格好
肌寒い今日はこんな格好

ジョーの寝かしつけスタイル
ジョーの寝かしつけスタイル

イェ〜イ
イェ〜イ

そうじ機の柄がお気に入り
そうじ機の柄がお気に入り

★日記は、毎週月曜日に更新されます。どうぞお楽しみに!

9月22日(日)今夜のTVタイムは……
日曜日のたのしみ……日本語放送の「ナースのお仕事4」を7時から観ること。う〜、悲しいっ。これがウィークエンドの楽しみだなんて。でも、ジョーはいつも仕事だし、仕方ないのだ。初めは興味なかったこのドラマ、観ているうちにハマッてしまったの。今日はさらに、8時からエミー賞がある!今日の夜はTV漬けよ、と張りきってジョ・オーの夕食も早くに済ませてスタンバイした。なのに、なのに。アンテナの状態が悪いのか、そのチャンネルの画像が悪いのなんの。そこへきて、自分が無視されているのが分かったのか、珍しくジョ・オーがギャンギャン言って、私のアテンションを引こうとする。かくして私のTVタイムは、「うぅ、見づらいよぉ」、「ジョ・オー、ちょっと静かにして欲しいんだけどー」、「あ〜、聞こえない、見えない!!」で終わった。エミー賞はおもしろかったけど、なんだかすごく疲れてジョーが帰ってくる前に寝てしまった。
9月21日(土)ふざけてます
いつどこで覚えたのか、ジョ・オーが近頃食べ物を口からベローッと出す。大きな口を開けて舌をだし、かなり愉快そうにベローッと。私が叱らないもんだから調子に乗って何度でもやる。おなかいっぱいなのかな、まだ熱かったかな、と最初の頃は思ったりしたが、ベローッの後でもパクパクとまだ食べたりするので、ただの遊びなのだと分かった。それにしても、そのエヘへ〜というときの顔といったら!もう小学生のふざけ盛りのガキンチョ、って感じである。私も負けまいと、ベローッとした食べ物はうまくスプーンでキャッチして、すぐさま口に戻してやった。どーだい。
9月20日(金)大好き!ジブリ
今日からこちらでも「千と千尋の神隠し」が劇場公開!TVや雑誌ではすでに、「アニメの最高傑作!」、「映像の奇跡……」なんて、評判も上々である。自分が創ったわけでもないのに、へっ、どうだい!って気持ちになっちゃう私。何を隠そう、カルピス劇場で育った世代の私、宮崎駿作品の大ファンなのだ〜。さっそく、ジョーは劇場に見に行こうという。え?妹の送ってくれたビデオで3回も見たじゃん、私のすばらしい同時通訳付きで……。でも、やっぱりちゃんと英語のセリフで見たいんだって。あっ、そ。あぁ、ジョ・オーがもうちょっと大きくなったら一緒にトトロを観たいな〜。あれは本当にすっごい傑作。アニメってすばらしい。
9月19日(木)感じられる心
朝起きてジョーがすごく嬉しそうな顔で言った。「夜中、カオルがトイレに起きて、ベッドに戻ってきてから僕の毛布をそっとかけ直してくれたでしょ。で、腕にまきついて寝てくれたでしょ。それがとっても幸せないい気分で、朝までよく眠れたんだ」。……(しーん)。この人は本当に簡単に幸せを感じる人だなぁ、といつもあきれながら思う。幸せのスケール小さくなぁい?と皮肉っぽく思うこともある。でも今日、ちょっと気づいた。私ってそういう小さいことに感動したり、幸せを感じたりできる、心の余裕がないのだ。最近とくに。毎日が単調で(それは平和で幸せとも言えるのだけれど)刺激が少ない分よけいに、「いつか私がばーんとサクセスして、広い庭つきの家かペントハウスでも買って優雅な暮らしをする!」とか、途方もなく大きい部分に頭がいってしまって、そこに手が届かない今のこの状況−ジョ・オーの世話だけの毎日。仕事もしたいけど、その一方で、今はジョ・オーにすべての時間を捧げたいと思っているという矛盾−にイライラしたり。考えてもみなよ、って自分に言ってみる。優しくて協力的な夫に健康な子供。もっともっと幸せを感じてもいいんじゃないの?って。だいじなのは、幸せのスケールなんてことより、小さな幸せをかんじられる心のスケールとキャパシティなのであった。それがジョーは私よりずっと大きい。そういうことなのだ。
9月18日(水)自分で食べたい
ごはんを食べるときはいつも、ジョ・オーにも私が使うのとは別にスプーンを持たせている。特に理由があってそうしてきたわけじゃないのだけれど、スプーンで遊ばせるとなんとなくジョ・オーも落ち着いて食べてくれるのだ。で、最近、そのスプーンをごはんの器につっこんでくるようになった。「待って。それはもうちょっとフゥフゥしてからね」と言って、あらためて私が食べさせようとしたら、うぎゃ〜ん、と気を悪くしたようす。仕方ないので、私のスプーンからジョ・オーのスプーンにごはんを乗っけてやる(お箸ではやっちゃいけませんけど)。すると、あら、結構うまく口に運ぶではないの。本人もかなり満足げ。もう自分で食べられるお年頃なのか。ということは、顔や手や服や床がめちゃめちゃに汚れるのを私が覚悟する頃、なのですね……。
9月17日(火)健康優良児、ジョ・オー10カ月
10カ月検診。たのしみにしていた体重は9,200グラムと、思ったより軽かった。10キロは軽くいってるかと思ったんだけど。ジョ・オーは予防接種にも泣かず、椅子にちんまりと座って終始ニコニコしながら静かにしていた。断乳するのであれば、鉄分が不足しないよう、ほうれん草やレバーを食事に取り入れるように、とドクター。鉄分補強のタブレットもあるから飲ませるといいわ、なんてあたりはアメリカっぽい。でも私はナチュラル好きの日本人。食べ物から摂取できるものなら薬はもちろんパス、である。さいごにドクターが、「病気知らずのほんとうに健康なベイビー。神に感謝、だわねぇ」とデスクをコツコツと手で叩きながら言った。ほんとうに。
9月16日(月)妹できたら……
ジョ・オーの写真を見ながらジョー、「この写真、本当に女の子みたいだねぇ。しかもとっても日本人っぽく見える」。それは、私がジョ・オーに髪飾りをつけて撮ったもの。なぜだか、いまだにジョ・オーは、「男の子?女の子?」と街で聞かれる。おもしろいから私も調子に乗って、女の子っぽい色を着せたりして。だが、この写真はちょっとジョーに違うように訴えちゃったらしい。あとに、ベッドの上でジョ・オーと遊びながら言っているのが聞こえた。「妹ができたら、ジョ・オーがちゃんと面倒みてあげなきゃね〜」。え……。さてはあの写真で、女の子が欲しくなったか、ジョー。女の子なら日本人ぽい、カオルのような顔をした子が欲しいって、昔言ってたっけなー(私は自分に似た子はイヤだけどね)。とはいえ、二人目は……うーん、まだまだ。
★ここにはサポーターのアドバイスが入ります。


編集部よりコメント
9月19日のカオルさんへ
「小さな幸せに感動できる心」「大きな幸福を求める欲求」このふたつは、どちらも素晴らしいものですね。お互いの素晴らしさに惹かれてお二人は一緒になったんだなぁ…って微笑ましい想いです。
(So Da Tsu com編集部)
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