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聖美さん

ちゃあさん(30歳)
1人目の出産でお産にはまり、2人目はどこまでセルフプロデュースできるかチャレ ンジ。理想的な環境の中で、夫の小三郎さんと2才10カ月になる長女いくたんと感動 を分かち合える“自宅出産”を予定している。ベランダ園芸が趣味。



ミニ小三郎
ミニ小三郎

食べる間もなかったおせち
食べる間もなかったおせち

★日記は、毎週月曜日に更新されます。どうぞお楽しみに!

1月5日(日) 猛烈に感動している
ちゃあがお疲れのようなので小三郎にて代筆です。今回は自宅の予定が病院にりましたが、家族全員で新しい家族を迎えることができたのでなんとか目的は達成できたと思います。出産を目の前で見たいくたんも身じろぎもぜす、その瞬間をとらえ、今では道行く人にも「ゆず生れたんだよ。」「ゆずかわいいねっ。」とその感動を伝えています。私も胸が熱くなる思いで出産に立会い、家族全員が感動を共有できたことを嬉しく思います。ただし、私の場合ちゃあにリードされっぱなしで、右往左往しているうちにクライマックスを迎えたという感じですが。今回の私の大きな発見は陣痛の時に見せるちゃあの神々しく美しい表情でした。痛いのに関わらず何故こんな悦びに満ちたようなきれいな表情になるのか、理解し難い畏敬の念を覚えました。そしてもうひとつの畏敬の念はゆずの生まれる意思です。低体重の自分が安全に生まれ、そして家族一緒に迎えてもらうためには病院の管理が手薄で他の産婦が少ないこの日時以外にありえなかったと思います。「ぼくにぴったりの場所があるんやけど、まあ騙されたと思って来てみいや。」って言っていたかのようでした。そして、新しい命とそれを支えてくれた方々、ほんとうにありがとう。出産以降、感謝の大バーゲンしたい気分です。あ、まだ名前決めてへんかった!
1月4日(土) お産雑感
ちょっと早いけどお産の振り返り。今回、私が学びとったものは産む人がドアをノックすること。大葉ナナコさんがよく言っていることで、私にはそんなことできないと避けてきた。このお産で私は小三郎の力を借りて、なぎさ助産婦の力を借りて、いくたんとゆずからのパワーをもらって伝えたいことは伝えた。上手くいくこともいかないこともあったけど、確実に変わることがあることを実感した。私のお産は私や小三郎、いくたんそして関わってくれた全ての人に変化があったようだ。ミニ小三郎が教えてくれたことは計り知れない。
1月3日(金) コキコキの骨盤くん
とにかく私は要望の多い産婦だと思う。昨日の産後から子宮収縮の薬は断っているし、母乳育児に関しても注文ばかりだ。それでもスタッフのみなさんは低出生体重児のリスクのある中で対応してくれる。残念ながら母子同床も同室も不可能で保育器の中で糖水を点滴されてしまったミニ小三郎だけど、少しずつおっぱいを飲んでくれる。そして元気だ。いくたんよりは力強い。頻繁に授乳したいがそれも叶わず、骨盤をコキコキさせながら決められた時間に授乳しに通う。会陰は切れていないし、腫れも少ししかない。だけど歩くのつらいなあ。早くゆずがおおきくなって退院できるようにがんばるゾ。
1月2日(木) 全てはゆずの計算のもと?
さて、出産となれば早速マタニティクラスで習った陣痛の時の楽な過ごし方の実践だ。とはいってもお産するつもりは全くなかったから、プリントは全部家に置いてきてしまった。思い出しながらも、あとは自分の勘でいろんなポーズをとってみる。立って腰を振る、歩き回る、床にひざを立ててベッドにもたれるなど。小三郎には腰をさすってもらった。肛門押さえの「黄金の手」も光っていた。今回の小三郎はなんて頼もしいのだろう、力強いのだろう。体も心もめいいっぱい支えてくれた。途中、眠りに落ちそうになってもいたけどね。いくたんの寝息もリラックスできた。陣痛も強くなってきた頃、信じられない言葉を耳にした。「フリースタイルでできるように準備しているからね。」そう、ここで産むのを決めた時、助産婦さんからは「フリースタイルはシステム上も経験上もできないし、子供の立会いも望まない。」と言われていたのだった。日付が変わって交替した助産婦チームはリスクがあるにも関わらずこの病院では前例のないフリースタイルに挑戦してくれたのだ。後から小三郎に聞いて知ったのだけど当直の方の1人の助産婦さんがフリースタイル出産の介助経験があったんだそうだ。運が良いのか、ゆずが招いたのか、とにもかくにも私は小三郎にしがみつき四つんばいの姿勢で「産み落とす」ことができた。横でいくたんが見守る中しらじらと夜が明ける頃、1,870gのミニ小三郎(男の子)が新月に導かれてやってきた。はじめまして、ゆず。これから一生よろしくね。
1月1日(水) ハッピーニュー???
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします、なんていう暇もない記念すべき新年を迎えてしまいました。なんと朝から前駆陣痛らしき痛みと共におしるしを見て、破水。おしるしまではのんきに構えて「ゆず、まだ生まれてこないでね。」と話かけてましたけど、破水の止まらないのを感じ、すぐになぎさ助産婦には電話しました。今から思えば笑うけど、日射にお腹を向けて「今は明るいから生れたらまぶしいぞ」とか陣痛のマッサージを逆にしてやってみたりとかあがいてもみました。だけど万が一のこともあるので緊急用にお願いしていた病院へ家族3人で向かいました。破水が思い違いだったらな、という願いも虚しく35週の早産をむかえる選択肢しかなく入院。念願の「生活の一部としての出産」は夢と消え声をあげてなきつつも「ゆずがこの経験で何かを伝えたいんだ。このシチュエーションに何かあるんだ。」と思い直して、病院スタッフに叶わないのも承知で要望を出しまくりました。なぎさ助産婦連込み出産とかもろもろ。もちろん全ては叶わぬものの、病院慣例の浣腸、導入、会陰切開はリスクがあって必要な時のみ私の承諾のもと行うことなどきいて下さいました。陣痛室では家族3人で我が家のようにリラックスして過ごしいくたんはナースコール片手に氷川きよしのズンドコ節を熱唱&ダンス。弱い陣痛と歌と笑いで過ごしました。そして夜は更け日が変わりました。
12月31日(火) 準備万端の年越し(ある意味で!?)
おせち料理に精を出す。もちろん全て手作りはできないので、できあいのものとドッキングおせち。お煮しめ、田作り、ブリの照焼、塩豚、なます、松前漬、数の子、伊達巻とお雑煮の下準備。スケジュールを組んで久々に楽しいクッキング。昼過ぎにNさんから自家製のお餅を受け取った。夕方に家族3人でお風呂に入ってさっぱりして、あとは年越しそば作りと紅白でおしまいという頃にお腹がはってきた。これはいかんと横になり、おそば作りを小三郎にまかせて一休み。美味しくおそばを食べてたら、食べながらいくたんはダウン。紅白の氷川くんまで一眠り。こうして大晦日の我が家の夜はのんびりゆっくり過ぎてゆきました。とてもとても心地良いひと時でお腹のハリもとれてきました。お隣さんとご一緒に初詣でも済ませて元旦はゴロゴロしようと決めました。ところが
12月30日(月) ヨイショヨイッショのお餅つき
駅前のスーパーへ3人で買出し。お餅つきをすると聞いてそれに合わせて出掛けた。いくたん生れて初めての杵と臼でついたお餅つき。大興奮で5ツキ×2回もつかせてもらいました。つきたてのお餅も美味しかったネ!!
★ここにはサポーターのアドバイスが入ります。

高橋なぎさ助産師のコメント
今週のちゃあさんへ
ゆずくん、元気に産まれてきてくれてありがとう。みんなを幸せな気分にさせてくれてありがとう。今年の初めからとってもいい気分です。「35週の破水」となるとまずは「母子の安全」を確保します。ホームバースを目指しいろいろと勉強してきたこれまでの三人の様子が走馬灯のように頭の中をくるくると回りましたが、ここは迷わず「母体搬送」を判断しました。実はちゃあさんは小柄な方で、妊娠中の子宮も小ぶりでした。おねえちゃんのいくたんも低体重で産まれていました。今回の妊娠経過を見ていても「ゆずくんは小さいかもしれない。」という思いがありました。お正月休み明けの医師の診察で「胎児の予想体重からみた自宅出産の可否」を検討しようと考えていた矢先の緊急コールですから、「病院での出産」に選択の余地はありませんでした。ちゃあさん一家の目的は家族で向う出産」であり、「自宅出産」はその手段なのだから、環境が変わっても「いい出産」にむけて取り組めるようにサポートしようと思いながら病院に向いました。すでに陣痛室で横になっていたちゃあさんはポロポロと涙をこぼしながらも病院のスタッフに話したバースプランを私に伝えてくれました。不安でいっぱいで壊れてしまいそうな心を冗談をまじえた笑顔で紛らすちゃあさんにこれから出産に挑む母の強さを感じました。ちゃあさんの横にはすやすやと眠るいくたん、そして二人を見守る小三郎さん。三人が新しい家族を迎えるためにひとつになっている姿は、素敵でおしゃれでカッコよく、そしてそこに家族の原点をみたような気がします。本当にゆずくん、おめでとう。素敵な家庭にやってきたね。
(高橋なぎさ助産師)

大葉ナナコさんのコメント
ちゃあさん、ゆずくん、お産おめでとう!
ゆずくんの登場によって、御家族みんなの宝物のような時間が生まれて、本当に素敵ですね。また、陣痛中の表情が美しかったとは小三郎さんのニクイコメント!お産に立ち会う男性のカガミです!お正月の帰省中に携帯電話に「生まれました」コールがあった時はちょっぴり驚いたけど、元気そうで何よりです。赤ちゃんが生まれる素晴らしい瞬間を共有してますます家族の絆が強く素敵になりましたね!ゆずくん、これからも、よろしくね!
1月4日のちゃあさんへ
本当に新しい自分を産んだ実感を持てて、おしあわせですね。すべての産院で新しいケアが生まれる時は、それを望む女性がいたから。自分の希望を伝えることで、自己信頼感が高まるからね!この出産が与えてくれるパワーって、人生のバッテリーですよね。産んだことによって、自分の命の力も知って感謝できる体験って、出産以外、ないもんね。まだまだ産後の醍醐味もこれから!赤ちゃんとの蜜月、味わってね〜。
(バース・コーディネータ 大葉ナナコ)

編集部よりコメント
ちゃあさんへ
祝!無事ご出産!小さくてなにかと心配だろうとは思いますが、ちゃあさんには、いいスタッフとサポーターが沢山いらっしゃるから安心です。「かわいいかわいい」と呼びかけながら育てるのが、なによりの栄養剤です。いっしょにがんばりましょう。
(So Da Tsu com編集長 吉田泰子)


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