ちゃあさん(30歳)
1人目の出産でお産にはまり、2人目はどこまでセルフプロデュースできるかチャレ
ンジ。理想的な環境の中で、夫の小三郎さんと2才10カ月になる長女いくたんと感動
を分かち合える“自宅出産”を予定している。ベランダ園芸が趣味。
けんたろう君
トークセッションの後で
お散歩
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★日記は、毎週月曜日に更新されます。どうぞお楽しみに!
5月25日(日) 温かくなった我が家 |
頭にも体にもハードな一日でした。午前中にいくたんのリトミックで一緒に走り、終わってから駅前で小三郎とこどもたちのバトンタッチ。孫三郎を抱えて電車に乗ってトークセッションを聞きに行きました。内容は出生前診断のこと。『子どもを選ばないことを選ぶ』という本を書かれた大野明子産婦人科医と大葉ナナコさんのセッションです。障がいがあるかどうかを生まれる前に診断するのが出生前診断。両親は診断を受けるか受けないかで悩み、受けた結果がグレーゾーンにいたら悩む。でもその悩みってみんなと同じで普通でなければならない、そこからはずれたらかわいそう、という思いからくるものではないでしょうか。生まれてくる命は生きることができるから。障がいがあるからかわいそうという思いになるのは画一的なこの社会環境のなかで生きにくいからではないでしょうか。違いを認め合う、違いがあるから豊かになれるという言葉を思い出し、出生前診断でその違いを異質と捉えて生きる力をもった命が天に帰されてしまったとしたら、と思うと胸が痛みます。今日のセッションでは大野医師もナナコさんも時に温かい涙で目を赤らめながら21世紀を担う輝く命への思いを語ってくださいました。育たない命は自分で天に帰ります。私は孫三郎を妊娠する少し前に流産したことがあります、と感じています。というのも、妊娠判定する前に月経とは違う出血とお腹の痛みがあるという経験だったからです。思い違いかもしれない、と思いつつ孫三郎をその後妊娠して「流産したらきっと生きられない命なんだと思います」と職場の上司に話しながら、「生まれてきてね。今度は会いたいよ」とお腹に話かけてました。そうして生まれてきた孫三郎という命を大切に愛し抱きしめてあげよう。死産でも安産で産んだという方がその後産んだけんたろう君を抱きしめているのを見て思いました。子どもたちにもしかしたらこれから「違い」が見つかるかもしれない。でも、私は生きるべくして生まれてきた彼らと一緒に生きていこう。何があっても大野医師の話す「試練ではなく子どもたちからの贈り物」だと受け止めよう。本の表紙の春乃ちゃんが大きな瞳で私を見つめ応援してくれているように見えます。さて、私の横ではいくたんと午後を過ごした小三郎がいつになく饒舌になっています。とても楽しかったんだって。どこに行って何をしてどんな話をしたのかを事細かに話してくれると聞き流せないし、でも落ち着いて日記を書きたくて困っています。
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5月24日(土) ジジババに送る言葉 |
「重たいから、はい、お母さん」と孫三郎の抱っこに音を上げた私の父。「よく動くわねえ」と母。いくたんのお相手も、最近たったかたったかと走り回るようになった彼女にお疲れ気味。「もう少しの間頼んます、元気でいてください」と私。
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5月23日(金) 好奇心ちゃあ |
2週間ぶりの整体。だいぶ調子が良くなってきてあとは左腕の痛みを感じる神経が働きを戻してくれるのを待つだけ。施術の後、骨の模型を見ながら先生に教えてもらったこと。背骨の一本一本から神経出ていて骨がゆがむと神経にあたります。また、ひとつの骨のゆがみが隣りの骨をゆがませてまたその隣りを・・・と連鎖していき神経だけでなく内臓などにも不具合をもたらす。模型を前にして納得しました。人間の体って面白いなぁ。もしかして骨がゆがむと心にも不具合が生じるのではないかしら。体が不調だと心も落ち込むものだし。気になる気になる。なんにでもすぐに影響されるワタシです。
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5月22日(木) 体調みるのは裁量もみる |
昨日いくたんが咳込むので「休みたくないー!」と泣いて叫ぶのを無視して保育園を休ませたのだけど今日は行かせました。咳はしてても昨日は元気で家中走りまわっていたから、今日は試しに行かせたのです。そうしたら「今日は泥でお山を作ったよ。お水、頭からかぶって泣かなかった。すごいでしょ。」といつものように大興奮で帰ってきました。体は大丈夫だったのかしらとドキドキする母をよそに「明日も行くよ」と飛び回っているいくたん。咳もすっかりなくなってました。初めはどろん子にはならないとか言っていたけど、今では毎日爪の隅々まで泥が詰まって汚れ物袋に大量の泥つき洋服を詰めて帰ってくるように。ハラハラしてはいるけれどこどもの底力の強さを信じてみてもいいかな。手を出さない忍耐も必要なのかな。
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5月21日(水) 我が家の一員の話 |
うちのちびちゃんが朝になって家出してました。踏んだらタイヘンと探すこと数分。家の外にくっついてました。そうそう、ちびちゃんの家は靴の空き箱。ちびちゃんとはカタツムリ君の名前です。
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5月20日(火) 4ヶ月検診 |
あらまあびっくり!孫三郎の体重が6.2キロありました。4ヶ月で3倍に大きくなったんだねぇ。どうりで重たいと思ったわけだわ。いくたんの4ヶ月の頃より重たいんだものね。私も痩せますわ。比べるのって嫌いだけど、やっぱり平均と比べて喜んでしまいました。おちびちゃんで産んでしまったという私の後悔もすっかり飛んでいった1日でした。
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5月19日(月) 大食いの言い訳 |
痩せました。みんなにはうらやましがられるけどジーパンはぶかぶかになるし、すぐに疲れちゃうし痩せすぎるっていいことありません、ほんと。いくたんのときもこの位でガリガリ痩せたので「今度こそは」と妊娠中から太ろうとしてきたのだけど今回も失敗。やっぱりおっぱいオンリーのこの時期は妊娠中のお肉のパワーが必要です。お肉よ、カムバックとばかりにとにかく食べまくりの毎日の私に小三郎はあきれております。
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★ここにはサポーターのアドバイスが入ります。
大葉ナナコさんのコメント
5月25日のちゃあさんへ
大野明子医師は、ご自分が出産されてから産科医を目指された人で、私の主治医でもあります。この時代に「命の力」が満開に咲くようにお産をお世話し、全力でまっとうさせる産科医です。戦争や犯罪にはじまる「命へのドライな感性」は、この時代がかかえる病だと思っています。大野先生のような方と、「人同士」として、一緒に未来を見つめる場を創造できて、幸福なトークセッションになりました。生まれてこようとする命を、勝手な解釈で選ばないで欲しい。「この子なら欲しい。この子ならいらない」そういう要求を平気で持ってしまうことを、恥じることができる人たちの国、そんな日本でありたいなぁ、と私は思います。自然界の中に生かされている生きものとして未来を操作しようとする試みは、恥ずべき行為です。さくらの花に、2月に咲いて欲しいと望むことの愚かさに似ています。
(バース・コーディネータ 大葉ナナコ http://momoc.net/)
編集部よりコメント
5月25日のちゃあさんへ
虐待や置き去りなんて悲しい事件が後を絶たない昨今、「子どもにかかわるすべてのことを試練ではなく子ども達からの贈り物と受け止める」という考え方は、すべてのお母さんに送りたい言葉ですね。
(So Da Tsu com編集部)
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