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子どもを病気にしない! アレルギーにさせない! 西原流 新日本式育児
     
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赤ちゃんの腸はザル状態!? 2歳半までは母乳&ミルクだけで
 

私たちヒト科の授乳期間は本来いつまでなのか――。
今から60年ほど前、ドイツのミュンヘン大学が、文明の影響が及んでいないアフリカの奥地で暮らす人々の研究をしました。
その結果、彼らは5年間授乳を続けていました。

実際、消化管などの発達から見ても、2歳半くらいまでは母乳とミルクだけで育つ仕組みになっています。
人間が食べ物を口にすると、唾液や胃液などの消化液がたんぱく質や炭水化物、糖分などの成分を消化して、小さな分子にします。
その分子を腸が吸収して、血液中に栄養が送り込まれます。
消化液で消化し切れなかった成分は、腸に吸収されず、便として排出されます。

ところが、赤ちゃんの腸壁は、大人のようにきめ細かくはありません。
まるでザルのように目が粗いのです。
これは2歳半まで母乳だけで育つように、赤ちゃんの腸がつくられているからです。

ですから、消化されていない大きなたんぱく質はもとより、しばしば腸内に住む悪玉菌まで吸収してしまうのです。

 

 
離乳食を始めると腸内は悪玉菌でいっぱいに
 

母乳育児中の赤ちゃんの腸内細菌は、99%がビフィズス菌で1%が大腸菌です。
ところが離乳食を始めた途端、90%が大腸菌で10%がビフィズス菌という構成に変わります。
大人の腸に大腸菌がいてもまず問題ありませんが、赤ちゃんの腸は大腸菌などの悪玉菌も吸収してしまうのです。

白血球に乗って血中に取り込まれた悪玉菌がばらまかれると、体のいたるところにうじがわくように細胞内感染が起きてしまいます。
皮膚に起きたのが、いわゆるアトピー性皮膚炎です。
(これは本当の意味でのアレルギーではないのです。)

このアトピー皮膚のような炎症が気管支で起きると咳が出て、風邪、ぜん息、肺炎になります。
脳にアトピーが起きたのが脳症、他動やてんかん、自閉症に、耳で起きると中耳炎に、心臓に巣食えば心筋症に……といったように、さまざまな病気になります。
みな母乳以外のものを与えたために起きた、腸内細菌の悪玉菌化によるものです。

昔はこれを“自家中毒”といっていたのですが、今はほとんど言われなくなってしまいました。でも、今、日本中が困っている子どもたちの病気は、実はこの自家中毒が慢性化した症状のことなのです。

赤ちゃんの未熟な腸が、大人の腸と同じようになるのは、5歳です。それでまでは、簡単に腸内細菌がパイエル板から血液に吸収されて病気になります。パイエル板というのは、腸の粘膜にある、免疫をつかさどっている器官です。

つい50年ほど前まで、日本では2歳くらいまで母乳だけで育てていました。
ところが戦後になって、アメリカ発祥の『スポック博士の育児書』が導入され、1980年(昭和55年)当時の厚生労働省が生後4ヵ月くらいから離乳食を開始するように推奨し始めた。

子どもたちがアレルギーを発症するようになったのは、まさにこの時期からなのです。
 
冷たい飲み物やアイスクリームが
免疫力を低下させる
 

現代人の生活習慣そのものにも、大きな問題があります。
1年中冷たいものを食べ、夏でさえクーラーなどで体を冷やしていたら、大人も子どももみな、体の免疫が低下し、病気になってしまいます。

人間の体は、約60兆個の細胞でできていて、その一つ一つの細胞の中で“ミトコンドリア”という細胞小器官が呼吸をし、細胞に酸素を取り入れる重要な役目を果たしています。
さらに、ミトコンドリアが作り出すATP(アデノシン三リン酸)という物質は、人間の体温を維持し、筋肉の収縮、神経活動などにも関わっています。
ミトコンドリアの力が弱まれば、細胞が酸素不足になって老化します。
当然、病気にもかかりやすくなります。ミトコンドリアはまさに生命のエネルギーの源なのです。

このミトコンドリアの弱点は、低温にとても弱いことです。
人間の体の深部の温度は、通常37度で保たれていますが、たった1度下回るだけで、ミトコンドリアはほとんど動けなくなってしまいます。
白血球の中にいるミトコンドリアも働かなくなるので、入ってきたばい菌を消化することができなくなり、免疫システムがうまく機能しなくなります。

冷たい飲み物やアイスクリームを食べると、白血球が待機しているのどの扁桃や、腸のパイエル板の温度はすぐに下がります。
低温に弱いミトコンドリアはいちころです。

最近は「赤ちゃんには靴下をはかせてはいけない」「暑い夏は赤ちゃんにも冷たい離乳食を」というようですが、とんでもありません。
大人だって冷たいものはよくないのです。
赤ちゃんには暖かい格好をさせて、42度に温めたミルクを飲ませて、ミトコンドリアを活性化させ、免疫力を高めなければいけません。

 
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