• 地球でSoDaTsu!!

    世界の子育て事情

  • 海の向こうを見渡してみれば、こんなに違う!妊娠、出産、育児事情。
    各国で暮らす日本人ママのレポート!!

カナダ コミュニティで支え合う子育て(全4回更新)

Episode3 カナダの子育てサポート事情

~赤ちゃん連れ出勤OKの職場も~

パパの育休取得も増加中

お父さんもよく息子と遊んでくれます。

お父さんもよく息子と遊んでくれます。

カナダでは、子育ては両方の親がするものという意識がだいぶ浸透してきていると思えます。私の知り合いや友達でも、お母さんだけでなくお父さんも育児休暇をとった人が沢山います。雇用保険に加入していれば、有給育児休暇がお母さんなら1年ちょっと、お父さんなら35週ほどもらえるので活用している人も多いようです。また、フリーランスなど自宅で働く人も沢山いますし、赤ちゃんを職場に連れて来てもOKという会社も最近は増えてきています。

保育園は大体生後4週間から預かってくれるところが多いですが、平均してお母さんの育休が終わる一歳前後から保育園を始める子どもが多いようです。我が家は私が自宅で仕事をしているので、下の子をそこまで急いで保育園に入れる必要がなかったので、2歳くらいから通い始めました。この夏5歳になりますが、秋からは保育園を卒業してキンダガーデンに入学します。キンダーガーデンとは、小学校1年生の1学年下で、日本で言うと幼稚園の年長さんですが、カナダでは小学校の最初の年に組み込まれています。

お父さんもよく息子と遊んでくれます。

お父さんもよく息子と遊んでくれます。

夜間や週末のサポートは?

保育園が開いていない夜や週末のサポートは、やはり身内かベビーシッターさんに頼む人が多いです。我が家の場合は家族が近くに住んでいないので、夜出かけるときはシッターさんに来てもらっていました。時給の相場はシッターさんの年齢、経験などにより変わってきます。近所のティーンエイジャーに頼んだりするときはかなりリーズナブル。我が家は20代後半の、経験もあり車もあるしっかりした女性にお願いし、時給$15払っていました。または、ママ友達同士で子どもを預かりあう、という話もよく聞きます。

It takes a village to raise a child!

おばあちゃんと一緒に。

おばあちゃんと一緒に。

子どもが小学校に入ると、送り迎えは大抵親がやります。仕事が朝早かったり、学校が終わる時間(午後3時頃)に迎えに行けない親のために、Before & After School Care(日本の学童保育のようなもの)も大抵の学校で用意されています。学童保育に入れていなくても、学校が終わったあと校庭で遊ぶ子ども達を見ながら、親御さん達が世間話をするのはよくあることで、そうしながらもお互いの子供達に目をかけてくれている人が多いです。

一度、上の息子が小学校二年生くらいのときに、お迎えに行く途中で車が故障して動かなくなってしまったことがありました。学校に電話するも放課後なので誰も電話に出てくれず、30分以上遅れてあわててタクシーで駆けつけると、同級生のお母さんが「いつもお迎えに来ているのに今日はまだだから、なにかあったのかも、と思って待っていたのよ」と、彼女の子どもとうちの息子を一緒に遊ばせていてくれて、とても感謝したことがあります。

「It takes a village to raise a child (一人の子どもを育てるには村全体が協力しなければならない)」ということわざがありますが、まさに、周りの人が協力しあっての子育てと言えるでしょうね。

おばあちゃんと一緒に。

おばあちゃんと一緒に。

2013年8月30日更新

プロフィール

ピアレスゆかり

1975年生まれ。長崎県佐世保市出身。97年にカナダ人と結婚し翌年カナダへ移住、以来ビクトリア在住15年。長男ダグラス(15)、次男ワイリー(4)の二児の母。離婚、再婚を経て、現在は留学エージェントの仕事のかたわら、ライター、ビデオブロガー、ソーシャルメディアコンサルタントとしても活動し、仕事と家庭の境目のない毎日。北米と日本をつなぐのが仕事。

ブログ:http://japanese.yukaripeerless.ca/

トップページ