SoDaTsu日記

妊娠日記

まるこっこさん/妊娠 10ヶ月

8月4日(月) 38週の妊婦健診

「赤ちゃんはだいぶ下がってきたけど、子宮口は全然固い」ですって。先週あんなにがんばって動いたのになぁ!!まだまだ産まれそうにないみたい。
ウォーキングと雑巾がけを比べると、雑巾がけの優先度のほうが高いそうだ。私は逆だと思って、一所懸命歩いていたよ…。

8月5日(火) 祖父母とランチ

祖父母が通院ついでに立ち寄ってくれて、みんなでお昼ご飯を食べた。安産だった祖母にその秘訣を尋ねたところ、雑巾がけと和式便所の掃除とのこと。ここでもまた「雑巾がけ」というキーワードが登場したわ…。
夜、すぎ丸の胎動が荒れ狂っていたため、「ゆりかごのうた」「この道」「知床旅情」「浜辺の歌」などを歌って鎮める。中期頃からときどき歌っている。同僚が教えてくれたロイター記事によると、胎児は妊娠34週から学習を開始していて、ママが妊娠中に歌っていた子守唄を産後に聞かせると心拍数が反応するんだってー!

8月6日(水) 出産報告、相次ぐ

今日は母と吉祥寺に行き、ヘアーカット&キラリナ見物をしてきた。担当の美容師さんは、三ヶ月前に無事出産したと聞いて安堵。なんと産休に入ってから10日で産まれたらしい!
さらに、私と予定日1日ちがいのYさんから、今週月曜に出産したとの報告あり。臍帯が産道を塞いでしまい緊急帝王切開になったそうで、母子ともに無事で本当に本当によかったー(涙!!
すぎ丸とはいつ会えるのかなあ。ウルトラスーパームーン、大潮、台風が重なる今週末あたり、怪しいんじゃないかと睨んでいるんだけど、果たして…?

8月7日(木) 破水!?

長時間歩いたせいか、昨晩は不規則なお腹の張りや鈍痛あり。これは前駆陣痛?と思いながら、念のため入院の荷物を整えて眠りにつく。
明け方4時頃、急に目が覚めた直後に、股間がジュワっと濡れる感覚あり…ついに破水!?無色透明の水であることを確認し、産院にTEL。入院準備をしてすぐに来院するように指示される。
家族を起こし、身支度を整え、マタニティタクシーを呼んで、いざ出発!次にこの家に帰ってくるときは赤ちゃんも一緒だ!!

到着後、すぐに内診台へ案内され、羊水をチェックする試験紙を膣内に入れて検査。「反応しません」…いやいやいやいや、そんなはずは無いでしょう!あれは絶対に尿じゃないし、おりものでもなかった!
さらにベテラン助産師さん二人が加わり、子宮口の中まで紙を突っ込んで2回も再検査(超痛い!)。「うーん、やっぱり破水はしてません」って、えーっ!?じゃあ、あの水は何だったのー!?

もう、がっかりするやら、恥ずかしいやら…。肩を落としていたら「この子宮口の固さで破水していたら、薬や器具で子宮口広げて促進剤打って…って大変だったから、破水してなくて良かったですよ!」と慰められた。
お騒がせしました~、と何度も頭を下げつつ病院をあとにする。夜更けの空の明るさが、虚しい…。

8月8日(金) おしるしっぽいもの

朝、おりものに微量の血が混ざっていた。お、お、おしるし…!でも、昨日の偽破水事件で自分の判断力にすっかり自信をなくしたので、本物のおしるしである自信はない。ポリープからの出血かもしれないし、昨日の内診でできた傷から出血してるのかも?とも思える。結局、午前中いっぱい出血混じりのおりものが続いたけど、気にせず渋谷に出掛ける。

そして夜、トイレにいった際に、今度は赤茶色のゴロっとした固形物が…。さすがに心配になって、産院にTEL。「出てきたものが血の固まりなのか、血の混じったおりものなのかが重要です」と言われるも、便器の中に沈んでいて、どっちなのかよくわからないよ…わからないから電話したんだよ(イライラ!)
張りや痛みもなく胎動も元気なので、これはおりものだと信じることにして様子見。

8月9日(土) やっぱり破水

今日も朝から、うっすらピンク色のさらさらとした液体が微妙に出ている…。やっぱり高位破水しているんじゃないの?と疑いながらも、オオカミ少年みたいになったら嫌なので様子をみる。
夫が遊びに来てくれたので夕飯に外食に出掛けようとしたところで、生暖かいものがジュワっときた。その後も動くたびチョロチョロ漏れ続けていて、これは破水に間違いない!!
病院にいくと今度こそ試験紙は反応。破水量が少ないので高位破水と診断される。今晩は入院し、翌日まで自然な陣痛がつくのを待つことになった。やっぱり台風とウルトラスーパームーンの力だ!!

このとき、私は忘れていたのです。二日前に助産師さんが言った「この子宮口の固さで破水していたら、出産が大変だから」という言葉を…。

[出産レポート]
8月9日(土) 陣痛待ち

和室の入院部屋(個室)で、陣痛がくるのを待つものの、子宮は静まり返っている。
GBS陽性の私は、破水したら6時間おきにペニシリン点滴しなければならない。この留置針を静脈に入れるのが難航し、2回失敗…この日MAXの痛みは、これだったかな。
あまりに平穏なので、私は本当にこれから出産するのか?と疑問も…。結局、朝まで何の変化も訪れず、お布団でたっぷり眠ることができた。

8月10日(日) こんにちは赤ちゃん

生後約2時間のすぎ丸。おめめをパッチリ開いてきょろきょろ。

生後約2時間のすぎ丸。おめめをパッチリ開いてきょろきょろ。

朝、助産師さんが来て「破水による感染リスクや羊水が少なめなことを考慮して、これから陣痛促進剤を入れて今日・明日には産んであげましょう」と告げられる。もちろん、私も異論はございません。赤ちゃんを元気にこの世界に送り出してあげたい、ただ、それだけだ。

この時点で、子宮口の開きはたったの1cm。まずは子宮口熟化剤を点滴してから、ラミナリアで子宮口を開いていくことになった。が、内診をした医師が「ラミナリアよりバルーンのほうが手っ取り早いよ」とバルーン押し…助産師は「えっ」という顔で固まる。私の希望を聞かれたけど、よくわからないので「何でもいいです」と答える。バルーンは一気に広がるから痛みが強いが、その刺激で陣痛につながる可能性がある、ラミナリアは徐々に広がるので痛みはまだマシだが時間がかかる、らしい。
結局、バルーンを入れることになるんだけど、これがもう激痛で…ヒーヒー言いながら、顔をゆがめて悶絶!どうして何でもいいとか言っちゃったんだろう?と激しく後悔するも、あとの祭り…。

とにかく、バルーンを入れた途端、激しい痛みの波が襲ってきて、子宮がギューギューと収縮をはじめた。身もだえしながら、ああこれが陣痛なのね!と喜んだのもつかの間、「これは有効な陣痛といえるほどの強さではない」と非情な宣告を受ける。そして、今日中には産まれなさそうだ、とも…バルーンの痛みに耐えた意味無いじゃん(涙)!

昼頃、陣痛促進剤の点滴開始。最初は余裕をかましていたものの、徐々に強まっていく痛みにうーうーと呻き始める。数分おきに痛みがどっと押し寄せてくるので、その間は夫に腰を強くさすってもらってひたすら堪え忍ぶ。これがなかなか上手で本当に助けられた。
途中、母が来てくれたのだが、余計なおしゃべりをしたり、悶える私を写真に撮ったりするし、腰さすり役を夫と交代するも微妙にずれているので、私はブチ切れ「もうここから出ていって!出ていってよ!」と叫んで母を病院から追い出す。…完全に八つ当たりです、すみません。

ここからはもう記憶も曖昧。何が何だかわからない痛みで、ウーとかフー!とかア゛ーとか、もう意味をなさない声しか出てこなくなって、「ああ、私、人間じゃなくてこのまま楽器になってしまうのかも…」とわけのわからないことを考えたり。とにかく夫の腰さすり&テニスボール押しだけが命綱という感じで、トイレに立つことも許したくなかった…これほど夫を束縛したいと感じることは、あとにも先にもないだろう。
「子宮口からバルーンが外れたら、4cmぐらい開いている」と言われていたのだが、一向に出てくる気配がない。ってことは、五時間以上苦しんだのに、まだ2~3cm?…絶望的。

促進剤投与開始から6時間後、医師の内診。「あれ、バルーン、中で外れてる、子宮口も7cm開いてるね」
7cm…!!!!それってゴールが見えてきているんじゃない!?あとちょっとで分娩台じゃない!?まだ2~3cmだと思っていたので、一気にコマが進んだように感じる。「でもまあ生まれるのは日付が変わってからでしょう」という医師の言葉をものともせず、絶対に今日中に生んでやる!!と自分の中で意思を固めた。

ここからの展開は早く感じた。3時間後に9cm、その1時間半後には分娩室へ歩いて移動。分娩台の上でいきむときは、何が何だかわからない中で、必死で助産師さんのガイドに従って呼吸して、力を入れて…。
やがて、私がいきむたびに胎児の心拍が落ちるようになり、赤ちゃんが苦しくならないように酸素マスクを装着。助産師さんがタオルで子宮底を圧迫する分娩介助(クリステレル?)も加わった。私は、そろそろ吸引分娩になるかも…なんて考えつつ、ひたすら赤ちゃんが無事であることだけを祈っていた。「お願い心拍もどってきて!がんばれがんばれ!」不思議なことに、痛みはあまり感じなくなっていた。
無我夢中で何度いきんだのだろうか。助産師さんに「あと1~2回で頭が出ますよ」と言われたときには、えっ、もう出るの?とびっくりしたのが本音。最後の力を振り絞って、全身全霊で押し出す。
頭が出たのは自分ではわからなかったけど、そのあと、ずずずっと体が出てきた感覚ははっきり覚えている。助産師さんが赤ちゃんを受け止めている姿が見えた。数秒の沈黙のあと、赤ちゃんがヴェ~ン!と愛らしい産声をあげた。

10日23時7分、夫そっくりの男の子が誕生。声をあげて元気に手足を動かす姿をみたときは、感動よりも安堵のほうが大きかった。無事に産まれてきてくれて、ありがとう。こんにちは、ようこそ外の世界へ!

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月齢別大百科

妊娠 10ヶ月

まるこっこさん(31歳)

まるこっこさん高校同級生の夫と交際6年、結婚3年を経て、初めての妊娠。出産予定日は8月お盆頃。胎名は「すぎ丸(性別不詳)」。

妊娠・育児分野の編集者歴10年で、知識はたっぷり、準備もばっちり、さあドンと来い!のはずが……いざ、自分のこととなると驚きと戸惑いの連続で、右往左往する毎日。こんな私が、本当に親になるのか~!?
体&心の変化のほか、購入したグッズのレビュー、妊娠関連の出費なども、書き留めていきます。

子育て応援サポーターから

まるこっこさんへ
まるこっこさん!ご出産おめでとうございます。すぎ丸くん!Sodatsu日記へようこそ。

すぎ丸くんは、スーパームーンに乗ってやってきたウルトラベビーなのかな?? 新しい命の成長を見守っていける私たちは幸せ者ですね。赤ちゃんはまさに「未来」です!!
(So Da Tsu com編集部)

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