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廣戸聡一先生の育児相談室 廣戸聡一先生の育児相談室
  第2回
  Q2 将来、運動神経のいい子にしたいです。まだ0歳ですが、親にできることはありますか?
 
回答

まずは、好奇心を伸ばして上げること。
奥行きのある遊びを、のびのびとさせてあげましょう。

「運動神経がいい」というのは、とても幅が広いんです。たとえば、走るのはすごく早い、力も強い。けれど、平均台はぜんぜんダメという子もいます。また球技は上手いけど、泳げないという大人もいますね。さらに、身体能力は非常に高いけれど、運動するのが嫌いということもあります。ですから、運動神経がいいというのをどういうボーダーにするかは非常に難しいんです。でも、将来、特定のスポーツが得意な子になってほしいと願うならば、まずはスポーツに興味を持たせ、スポーツ好きにすることでしょう。

0歳という小さな子どものうちから、もし何かできることがあるとすれば、まずは好奇心を伸ばして上げることだと思います。好奇心は、行動範囲を広げてくれる財産。小さな子どもというのは、熱いものでも尖っているものでも何でも手を出しますよね。もしそれが安全なものであれば触らせてあげること。これが好奇心を育む第一歩と考えてください。 

優れた選手は頭の中に立体図がある。
それはさまざまな遊びで養われる。

僕は、いろいろな野球少年のところにトレーニング指導に行きます。そんな中で、特別、選び抜かれた子どもではないけれども、「こうしなさい」と指導すると、すぐにできる子がいます。これはじつは非常に難しいことなんです。とくに野球は、小さな頃からのいろいろなクセがついていて、僕がこう直してみてと言っても、なかなか簡単には直せません。

言われてスグにできる子というのは、頭の中に立体図が入っているので、すぐにイメージができて体を動かすことができるのです。そういう子は、伸びしろがある。こういう脳を作るには、小さいうちから、いろいろな高さ、幅、奥行きのある遊びをたくさんさせることが大切だと思います。また、子どもの意思がでてきたら、反応や反射をさせる遊びもいいでしょう。

ただし、ここでもっとも注意したいのは、遊びのなかで大人がノウハウを教えてはいけないということです。これをしたら、こうなるということを教えてしまったら、もうそこでゴール。頭の中に伸びしろがなくなってしまうと考えてください。そこから先の奥行きがなくなってしまうんです。

ここでも僕の「4スタンス理論」が隠されています。たとえば親が、バットをこう持ったら持ちやすいでしょと教えたら、じつは子どもにとって持ちにくくても、そのまま持ち続けてしまう。脳では、なにかしっくりこないと感じながら持っているので、うまく体を動かせなくなってしまいます。

子ども自身が試行錯誤し、失敗したりする紆余曲折を経て、そこで安定する持ち方をみつけることが大事なのです。つまり、遊びであっても「How to」を教えるのではなく、危険でない限り、自由にのびのびと遊びをさせてあげることが大切です。
  過去のQ&A
 
Q1. 先生の『子育て論』によると、「その子のタイプに合った抱き方がある」とのことですが、それはどうやって見つければいいですか?
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