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廣戸聡一先生の育児相談室 廣戸聡一先生の育児相談室
  第3回
  Q3 先生のお話の中にある「個性を生かして体幹を育てる」ための親子の遊び(体操)を教えてください。
 
回答

子どもは飛んだり跳ねたりして体幹が鍛えられる。
親子で体を使った遊びをしましょう。

たとえば公園で子どもが遊んでいるのを観察していると、ぴょんぴょんしています。子どもは、理由なくああいうことがやりたいんです。飛んだり跳ねたりとはよくいったもので、あの動きで瞬発力やスピード、バランス能力といったトータルな身体能力が養われるんです。ですから「じっとしていなさい」といわれておとなしくしていた子は、著しくそうした能力が低い。

子どもはそもそも手足の先に強度と出力がありませんから、くにゃくにゃしている。動き回っているときに体幹しか使えないんです。つまり、高いところによじ登ったり、飛び降りたり、やたらと走り回ったりといった活発な子、じっとしていない子というのは、自然と体幹が鍛えられているのです。

ですから、親がなんでもかんでも「危ないからダメ」とか、「じっとしてなさい」といって止めるのではなく、危険でない限り、自由に遊ばせてあげること。また親子で一緒に飛んだり、跳ねたりする遊びをやってあげることです。たとえば大きなボールを使ってキャッチボールやボール蹴りをしたり、木やジャングルジムなどの高いところに昇るとか。とにかく体を使って思い切り遊ぶ、これに尽きます。
 

なぜ小さいうちに体幹を鍛えておくとよいのか。

僕は、「小学校くらいまではとにかく体の真ん中で物事をしましょう」と常に言っています。体の真ん中でボールを受け取る、体の真ん中から投げますという動作ができるようにしておく。このように目標をつねに「胸」に決めておく。つまり、中心は「目」ではないんです。

目は違うところを向いていても、体の真ん中に意思があるので、たとえばボールを見てなくても、体の中心で受け取ることができる。野球選手が、目線と違うところを見ていても、ボールをきちんと受けとって、すぐに必要な場所に投げるシーンを思い浮かべるとわかりますよね。これは、体の中心、背中、目といった全身で自分の位置関係を把握できているということ。よい選手は目をつぶっていても、一塁にボールが投げられる。目で追っていなくても、全身で状況判断ができるんです。

スポーツの出来、不出来は、やがて成長するにつれてわかると思うのですが、他人との融合なんです。それを指してゲーム能力ともいいます。つまり、状況判断を瞬時にできることが、いいプレイヤーなんです。ただ単に速い、力が強いということいった身体能力が高いことが、いいプレイヤーではないんです。

そのためにも、まずは体幹に意思を作ることをしなくてはならない。ですから、小学校のうちからスピードや腕力を強くしようという小手先だけのことに目を向けた練習をしていると、そのときはいい数字や結果が出ても、将来的に非常に使いにくい選手になってしまいます。体幹がしっかり使えていると、大人になっても、能力を高く保っていられたり、ゲーム能力が高くなれたり、いろいろな武器を作り出せるし、ケガをしにくいといった、一流選手に必要な素質を身につけておくことができるんです。
  過去のQ&A
 
Q2. 将来、運動神経のいい子にしたいです。まだ0歳ですが、親にできることはありますか?
   
Q1. 先生の『子育て論』によると、「その子のタイプに合った抱き方がある」とのことですが、それはどうやって見つければいいですか?
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