妊娠・育児大百科

妊娠月・子どもの月齢ごとに、知りたい情報をギュッと集約。発育発達、母体の変化、今やるべきことetc.わかりやすく解説!

胎児の大きさ(妊娠19週末)☆身長/約25cm ☆体重/約280g

頭が占める割合は3分の1の3頭身になります

超音波で見た19週の胎児。握った左手をひらいてパーをしています。

妊娠19週の赤ちゃんの身長は23~25cmぐらい、体重は250~280gぐらいです。妊娠5ヶ月になると、赤ちゃんの頭の大きさは鶏の卵ぐらいになって、身長に占める頭の割合はおよそ3分の1。3頭身になった赤ちゃんですが、かなりの頭でっかちです。

赤ちゃんのだいたいの身長を知りたい時には、妊娠5ヶ月までは妊娠月数を二乗します。妊娠5ヶ月なら5×5で25cmになります。妊娠6ヶ月以後は、妊娠月数に5をかけます。妊娠6ヶ月なら6×5で30cmになります(「Hasseの計算式」といいます)。

皮下脂肪も付いてきます

皮下脂肪がついて少しふっくらしてきます。皮膚が厚くなるにしたがい、皮膚の色はじょじょに赤みがつき、全身にうぶ毛が生えてきます。うぶ毛は赤ちゃんの体を保温し、羊水の刺激から守る大事な働きをするものです。髪の毛やまつ毛、まゆ毛も生えてきます。また、指の先には将来指紋になる渦巻き模様も。

内臓の働きもそれぞれに発達して、肝臓では血液を作りはじめますし、腎臓と膀胱(ぼうこう)はほとんど完成します。

指しゃぶりを始めます

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚を五感といいますが、胎児の時に最初に発達するのが皮膚感覚による触覚です。胎盤ができる前の赤ちゃんは、皮膚から栄養や酸素を吸収しているぐらいですから、胎児時代、皮膚はとても重要な働きをしているのですね。ちなみに、誕生後の赤ちゃんも、触れたり触れられたりのスキンシップで、脳を発達させていきます。皮膚感覚への刺激は本当に大事なのです。

さて、皮膚感覚は妊娠8週ぐらいから発達しはじめ、12週ごろには大人と同じぐらいまでになっています。妊娠4~5ヶ月になると、赤ちゃんは口に触れる指をしゃぶるようになります。時々、生まれた赤ちゃんの指に吸いダコが見つかるぐらいに、赤ちゃんは指しゃぶりが好きです。指しゃぶりは、誕生後におっぱいを飲む時のための練習という説もありますが、きっとその通りなのでしょう。

体が一回転するくらいよく動きます

骨格や筋肉が発達してきて、赤ちゃんの動きはしっかりしてきます。時々、体がさかさまになるぐらい、羊水の中で活発に動いたりします。体をぐ~んとそるように伸ばしたり、足で子宮壁を蹴ったりしています。こんな動きをママは胎動(たいどう)として感じるようになるのです。また、手の指を開いたり握ったりしますし、首を傾けたり、左右に振ったりする様子は、まるでおっぱいを探しているようにも見えます。

こうした赤ちゃんの運動は、これまで超音波検査の画面で見えていましたが、妊娠5ヶ月の終わりごろには、医師の触診や聴診でもわかるようになります。

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